ウオッチドッグは、滋賀県が一般財団法人「滋賀県青年会館」へあらゆる「忖度」をしてきた過去を掘り下げて調査報道をしてきた。滋賀県青年会館は、岩永峯一氏(元県議、元農水相)が50年以上「理事長」だった。2022年に目片信悟氏(元大津市議、県議)が後任として就任した。またも、青年会館の理事長は「滋賀県議」。今度は目片氏が、「理事長」として延々と居座り続けるのだろうか。

滋賀県青年会館は、景勝地の唐橋近くに建っている。滋賀県市民オンブズマンらから指摘されるまで「県の公有地」をタダで貸してもらい、2億4千万円の県補助金でホテルを建設、改修し、営利事業を続けてきた。

県は、一般客相手に観光ホテルを営む青年会館の土地代を減免した理由を、「青年団を支援するなど公共的な団体だから」と説明していた。しかし、県青年団体連合会が、92人の団員数を3倍の300人に水増ししていたことが、2018年の取材で判明したこともあった。

さらに、県が毎年、計184万円の補助金を青年会館へ支出しているが、会館側が作成した実績報告書には領収書が全く添付されていなかった事実も2018年に報道した。県は領収書を確認せず、少なくとも6年間、計1,004万円を支出していた。県の青少年局は「問題ない」としていた。

「青年会館」に関して、県は過去から延々とノーチェックだった。議員案件には目をつぶる、まさに「忖度」だらけ。

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ウオッチドッグ新聞№8